2006年5月16日(火)「しんぶん赤旗」

第二京阪で談合か 落札率98・3%


 第二京阪国道公害反対連絡会議は十五日、大阪府庁で会見し、第二京阪道路の十億円以上の工事の落札率が98・3%と異常に高く、談合の疑いがあると発表しました。

 第二京阪道路は京都・久御山から大阪・枚方の国道307号まで供用し、現在大阪府域で工事中です。

 発表によると国土交通省近畿地建による十億円以上の工事の落札率は、一九九八年度から二〇〇四年度までで98・3%。西日本高速道路株式会社による十億円以上の工事の落札率は、〇一年度から〇四年度までで同じく98・3%。道路公団の橋脚談合と比べても異常に高いと指摘しています。

 同連絡会議は大阪府の枚方市、交野市、寝屋川市、四條畷市、門真市の住民約六千五百世帯で構成、万全の公害対策を求めています。

 記者会見した坂野光雄事務局長は、それ以下の入札価格では落札できないとされる調査基準価格と落札額の差が約二割もあり、調査の対象にした工事だけでも三百億円を超えているとし、「環境の現地調査や公害対策にこそ必要な予算を使うべきです」と訴えました。


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