2006年5月15日(月)「しんぶん赤旗」
笑って元気 悪政転換
京都 高齢者・障害者ら1500人
悪政に立ち向かい、暮らしを守れの声をあげようと「5・14 怒りと笑いの円山集会」が十四日、京都市の円山音楽堂で開かれ、年金生活者や団塊世代の労働者、障害者ら千五百人が参加しました。
集会は、高齢者を直撃する医療改悪法案を許さないため、京都社保協や年金者組合などが話しあい、元気が出る集会にしようと昨年末から準備してきたもの。老人クラブ会長や開業医ら幅広い人たちが賛同しました。
年金者組合京都府本部の中谷隆亮委員長が「小泉内閣は、介護も医療も年金もどんどん悪くしてきよった。それなのに、米軍のために三兆円も国民の税金を使う。こんな悪政を笑い飛ばす集会にしよう」と開会宣言。
京都市東山区で、銭湯残せの運動をしている女性(80)が「ご飯を食べるのと同じようにお風呂がないと人間らしい生活はできない」と、初めての集会参加で訴えました。
ラジオ番組の常連参加者たちが、戦前の生活を振り返るシナリオでスタジオ風景を再現。障害者グループや看護師が次々と登場し、「ふるさと」の合唱や寸劇、手品で、医療や福祉、平和憲法への思いをあらわし、会場は拍手と笑いにつつまれました。
集会は「お金のあるなしで、医療に差が出る医療制度にしないで」などのアピールを全員が声をそろえて確認し、街頭をパレードしました。
夫婦で参加した、西陣織職人の女性(63)=京都市北区=は「西陣は本当に厳しく、どんどん職人が廃業していますが、あきらめるのではなく、もらったエネルギーを力に、暮らしを良くする運動を地域で盛り上げていきたい」と話していました。