2006年5月14日(日)「しんぶん赤旗」
命の現場は人員不足
看護師ら改善訴え
東京
看護師・医師らの増員を求めて白衣を着た看護師らが十三日、東京・新宿、渋谷、池袋の各駅で署名・宣伝に取り組みました。東京医療関係労働組合協議会(柳美智議長)が主催し、約二百五十人が参加。「命のかかわる医療現場で看護師が不足しています」と小雨が降る中、買い物客などに訴えました。
新宿駅では、約百人が参加しました。「わたしだって、ドラマみたいな看護がしたい」などと書かれたゼッケンをつけたり白衣姿の看護師らは、道行く人に、看護職員の配置基準を「日勤時は患者4人に対して(看護師)1人以上」にするよう改善を求めたビラなどを配りました。
現在、患者七人に対して看護師一人というのが診療報酬上の最高看護基準です。
ビラを配布していた都立神経病院の看護師は「ナースコールで呼ばれ、検査の搬送もあり本当に忙しい。患者さんの話をゆっくり聞いて思いに応えるような看護がしたい」と話しました。
署名に応じた女性(60)=板橋区=は現在、夫が入院しており、娘は障害を抱えているといいます。「福祉が後退している。命をあつかっているのだから、余裕を持って接することができるようにしてほしい」と語りました。