2006年5月12日(金)「しんぶん赤旗」
世論でとめよう共謀罪
市民団体や表現者集会
「修正でなく廃案に」
共謀罪の新設に反対する市民と表現者の集会(主催=同実行委員会)が十一日、衆院第一議員会館で開かれました。これには、市民団体の代表やフリーのジャーナリストなど百人を超える人が詰めかけました。
集会には、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員、仁比聡平参院議員をはじめ、民主党の高山智司衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、保坂展人衆院議員が参加、それぞれ発言しました。
参院法務委員でもある仁比議員は「四月二十八日にも強行採決しようとしたものがここまできたのは、みなさんの力です。あれこれの修正ではなく、断固廃案に」と強調しました。佐々木議員は「教育基本法の改悪など、戦争をできる国にしようと危険な動きが強まっているだけに、やっぱり世論の力で政治は動くんだということを示していきたい」とのべました。
表現者や市民団体からの発言では、美浦克教日本マスコミ文化情報労組会議議長、日本ペンクラブ理事でノンフィクション作家の吉岡忍氏、ジャーナリストの魚住昭氏、俵義文子どもと教科書全国ネット21事務局長、VAWW―NETジャパンの西野瑠美子氏らが「『日の丸・君が代』問題のときも強制しないといってたが、先生たちがどんどん処分されている。法務省が普通の市民団体は処罰しないといっても信用できない。廃案にしなければ」などと訴えました。