2006年5月11日(木)「しんぶん赤旗」

医師の過重労働 深刻

衆院委で高橋議員 必要数確保求める


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(写真)質問する高橋千鶴子議員

 十日の衆院厚生労働委員会で、日本共産党の高橋千鶴子議員は、医師不足と過重勤務の問題をとりあげ、是正に向けた対策を求めました。

 この日の審議で川崎二郎厚労相は、五百九十六の医療機関のうち、労働基準法違反が認められたのは四百三十にものぼった(二〇〇三、〇四年度)ことを明らかにしました。

 高橋氏は、厚労省が設置している「医師の需給に関する検討会」が医師は「過剰」という従来の評価から「現場では不足感」という評価に変わっている、最終報告を当初三月末だったものを八月としたのはなぜか、と質問。厚労省の松谷有希雄医政局長は、「医師の勤務実態を調査するべきと声があった」と答え、調査を実施・分析しているとのべました。

 高橋氏は調査をふまえ、「医師の配置はどうあるべきかについて、(検討会の)報告に盛り込むのか」とただしました。

 松谷医政局長は「ご指摘のとおり。医師のライフスタイル、患者の受診率の動向を踏まえて、議論していく」と答えました。高橋氏は「(医療改悪)法案が通って、ベッド(療養病床)を削るから、医師や看護師は足りるという議論では困る」と強調。「労基法を満たすのにどれだけ医師が必要か、国はしっかり示すべきだ」と求めました。


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