2006年5月11日(木)「しんぶん赤旗」
戦争する人づくりの危険
教育基本法改悪反対
教職員ら1800人デモ・請願
市田書記局長あいさつ
教育基本法改悪に反対して千八百人が十日、国会周辺で集会とデモ行進をおこない、「戦争をする国の人づくりを許さないぞ」と声をあげました。全教、教組共闘、子ども全国センター、教育基本法全国ネットワークの共催です。
日比谷野外音楽堂で開催の「教育基本法改悪阻止5・10総決起集会」で、全教の石元巌委員長は「改悪案は学校をいっそう息苦しくする。戦争をする人づくりを狙っていることは明らかだ」とし、廃案へ全力を尽くす決意をのべました。全労連の熊谷金道議長は「子どもをめぐる悩みや要求を出し合い、憲法、教育基本法を生かす運動につなげよう」と訴えました。
連帯あいさつした日本共産党の市田忠義書記局長は、政府の改悪案について、現行の教育基本法がもつ平和で民主的な人格の完成をめざす内容を投げ捨てるものだと批判。「愛国心」の達成度を「教育の目標」として競わせるなど憲法改悪と一体に「戦争する国」に忠誠をつくす国民をつくろうとしていると指摘し、国会内外で改悪をやめさせる共同を呼びかけました。
参加者は国会請願デモをしました。教師の父母と参加した助産師は「赤ちゃんをとりあげるとき、この子の将来は大丈夫かと不安です。戦争をしない世論づくりに頑張っていることが分かってよかった」と話します。
衆・参議員会館前では四百五十人が座り込み、「自民党・公明党が密室協議で作った改悪案は世論で打ち破ろう」と唱和しました。日本共産党の石井郁子副委員長があいさつしました。