2006年4月29日(土)「しんぶん赤旗」
共謀罪採決許さない
国会で緊急行動
共謀罪新設法案の衆院法務委員会での強行採決を許すなと、全国労働組合総連合(全労連)、自由法曹団、日本国民救援会は二十八日夕、衆院議員面会所で緊急行動を開きました。
これには、日本共産党から吉井英勝衆院議員、寺間誠治全労連組織局長、今村幸次郎自由法曹団事務局長、山田善二郎日本国民救援会会長が参加、それぞれ報告しました。
吉井議員は「小泉内閣は教育基本法の改悪、憲法九条を変えようという国民投票法案、共謀罪と悪法の在庫一掃を狙っている、ひどい状況です。堀越さんの事件に見られるように、なにもしていない人を四十日もビデオで隠し撮りしてきた。いまの法律でさえこうなのに、共謀罪を警察に持たしたらなにをしでかすかわからない」と強調。「多くの人が共謀罪の危険を知り、世論が盛り上がってきた。もっと世論を広げ、悪法を打ち砕きましょう」と呼びかけました。
寺間氏は「朝から法務委員へ要請してきた。きょうの採決は認めないとのことだった。廃案を求めてがんばりましょう」と語りました。今村氏は「共謀罪はどんな修正を加えてもよくならない」として、与党と民主党の修正案についてくわしく説明しました。
山田氏は「もしこの法律が通ったら、スパイ活動に新しい凶器を与えることになる。大きなたたかいをしていきましょう」と呼びかけました。