2006年4月29日(土)「しんぶん赤旗」
米軍の基地使用に反対
ブルガリア 5千人がデモ
署名は20万人に
【ロンドン=岡崎衆史】ブルガリアからの報道によると、在外米軍再編の一環として合意された米軍による同国内の基地使用に反対して、五千人近い人々が二十七日、首都ソフィアでデモ行進しました。
デモは、ライス米国務長官が、北大西洋条約機構(NATO)非公式外相会議出席のため現地入りするのに合わせて行われました。
米国とブルガリア政府は、ブルガリア南部の三カ所の基地の使用を米軍に認めることで合意。早ければ今年末までに米軍約二千五百人の駐留が始まる見込みです。
これに反発するデモ参加者は「米兵は帰れ」などと叫びながら市内を行進しました。デモを呼びかけた民族主義政党の「アタック」によると、外国軍のブルガリア駐留に反対する署名が二十万人分に達したといいます。
ブルガリアでは、隣国のルーマニアに米中央情報局(CIA)の秘密収容所が設置されていたとの疑惑が明らかになったことを受け、外国軍基地に対する警戒感が高まっています。