2006年4月29日(土)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪反対
終日 国会へ
座り込み・集会・デモ
小泉内閣が教育基本法改悪案を閣議決定し、国会に提出した二十八日、教職員組合や市民団体は国会前での抗議の座り込みや請願デモを終日、繰り広げました。
全教(全日本教職員組合)、教組共闘連絡会、子ども全国センター、教育基本法全国ネットワークの四団体は「たたかいはこれから。法案を必ず阻止しよう」と国会近くで決起集会を開催。請願デモと議員要請後、「国家のためでなく子どものための教育を」の横断幕やプラスター、自作の川柳を書いた画用紙などを手に五百五十人が座り込みました。
和歌山県の学校事務職員、長尾茂代さん(48)は「小学校でも『君が代』が押しつけられ、何もわからない一年生が大きな声で歌っている。『国を愛する』ことを教育の目標に掲げる新しい教育基本法ができたら、後々には子どもを戦争に送ることになる」と語ります。
決起集会で全教の石元巌委員長は「法案は提出されたが、巻き起こる憲法改悪反対の運動と結び、父母・国民に教育基本法の大切さを語り、子どもと教育の未来を語っていくなら勝利の展望はある」と力を込めました。
「闘争本部を発足させてたたかう」(全労連)、「ビラを作製して宣伝する」(JMIU)など決意が続きました。日本共産党の井上哲士参院議員があいさつしました。
この日、広範な市民でつくる「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は国会前で「緊急行動」を実施。日教組も国会前で座り込み、東京・有楽町で訴えました。