2006年4月29日(土)「しんぶん赤旗」
米軍再編に3兆円負担
二重三重に道理ない
志位委員長会見
日本共産党の志位和夫委員長は、二十八日の記者会見で、在日米軍再編にからみ、米側が三兆円もの経費負担を日本側に求めている問題について記者団に問われ、「非常に大きな驚きと怒りをもっている。絶対に許しがたいことだ」と批判しました。
志位氏は、米側が求める巨額負担の内訳には、在日米軍基地の強化とともに、米領グアムに沖縄から米海兵隊司令部を移すための費用、さらにそれとは無関係のグアムでの米空軍、海軍の基地施設・強化の費用も含まれていると指摘。「そんな費用まで日本国民の税金で払わせるという話であり、言語道断だ」と批判しました。
また、日本の経費負担は、基地が集中する沖縄の「負担軽減のため」だとする政府・与党の議論を批判しました。事故と犯罪の温床となっている海兵隊の実戦部隊は沖縄に残るうえに、沖縄、グアム、ハワイを三つの拠点として海兵隊の強化がおこなわれ、さらに空軍、海軍の一体化した機能の強化がすすめられ、それが再編の狙いだと指摘。「けっして県民の負担軽減のための費用ではない。米軍の無法な『殴り込み』態勢強化のための費用だ。ここに、日本国民の血税を使うことは、二重三重に道理が立たない。撤回を求めるとともに、『米軍再編』の名による基地強化の動きに、正面から反対する論陣とたたかいを強めたい」とのべました。