2006年4月25日(火)「しんぶん赤旗」

大阪市長を刑事告発

芦原病院に違法支出

市民ら


 大阪市が長年にわたって「解同」(部落解放同盟)系の民間病院「芦原病院」(大阪市浪速区)に多額の貸付金と補助金を違法に支出していたとされる問題で、前大阪市議の姫野浄氏とおおさか市民ネットワーク代表の藤永延代氏は二十四日、関淳一大阪市長、磯村隆文前市長、芦原病院を運営する浪速医療生活協同組合の中逵谷守理事長ら五人を背任の疑いで大阪地検特捜部に刑事告発しました。

 大阪市が芦原病院に貸し付けた百三十億円は何の担保もなく、一円も返済されていません。また、補助金百九十億円の一部に、医療機器購入の水増しや架空請求の疑惑が浮かび上がっています。

 告発状によると、関市長らは、返済を受ける見込みのないことが明らかなのに貸付金名目で、二〇〇一年以降九億五千九百万円を提供し、大阪市に損害を与えたとしています。また、医療機器購入の予定も事実もないことを知りながら補助金を二〇〇三年以降一億三千二百万円交付したとしています。

 告発後、記者会見した藤永氏は「市民向けの予算が削られるなか、不当な税金の使われ方に黙っているのは罪だと思って告発した」とのべました。姫野氏は、「芦原病院問題は乱脈同和の典型」と指摘し、「検察庁にお願いしたいのは、一番の責任者を見逃すことのないようにしてほしいことだ」と語りました。


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