2006年4月25日(火)「しんぶん赤旗」
リサイクル業者ネットワーク
初の全国組織が発足
電気用品安全法によるPSEマークのない中古家電の四月からの販売規制に反対して集まったリサイクル業者五十二社が参加して二十四日、東京・港区内のホテルで、「ジャパン・リサイクル・アソシエーション(略称JRCA)」設立総会を開きました。リサイクル業界としては初の全国規模の業界団体の発足です。
経済産業省の「事実上の販売容認」という方針転換で、四月に業務が停止する危機は乗り越えたものの、混乱が続くリサイクル業界。母体となった「PSE問題を考える会」発起人代表の小川浩一郎さんが「PSE問題をきっかけに集まった業者で、全国組織を立ち上げることができて、うれしい。地位向上に頑張っていきたい」と報告しました。関係省庁の代表が来賓あいさつしました。
「加盟のお願い」「設立趣意書」では、「リサイクル業界の声が軽視されることが今後二度とないよう業者間の強いネットワークを構築する」とよびかけ。リサイクル社会を推進する業界の果たす役割や社会貢献を掲げるとともに、「矛盾の多い電気用品安全法の見直しを引き続き求める」と訴えています。
加盟予定業者は同日現在、北海道・大阪・山口の三組合の業者と全国の個人業者を合わせて三百八十四業者。千を超える業者から設立への賛同を得ており、今後さらに広げたいとしています。