2006年4月22日(土)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪案
28日提出めざす
政府・与党 首相「議論見守る」
政府・与党は二十一日、教育基本法改悪案について、二十八日の国会提出を目指す方針を決めました。六月十八日までの会期内成立を図るには、月内に提出して五月の連休明けから審議に入る必要があると判断したもの。ただ、小泉純一郎首相は「しっかり与党の議論を見守り、結論が出れば提出の方向で準備を進めたいという話だ」と記者団に語り、調整を見守る考えを重ねて示しました。
自民党の細田博之、公明党の東順治両国対委員長は二十一日、国会内で小坂憲次文部科学相と会談。二十八日の改悪案提出を目指すとともに、衆院では連日審議ができる特別委員会を設置することで一致しました。
小坂氏は二十一日夕、首相官邸で小泉首相と会い、政府・与党の調整状況を報告、二十四日の自民党文教関係合同会議に政府案骨子を提示する方針を伝えました。
ただ、首相はこの後「(二十八日と)期限を区切ってということではない」とのべるとともに、「党内の議論を踏まえて、うまくいけば成立の可能性も出てくるのではないか」と指摘するにとどまりました。