2006年4月21日(金)「しんぶん赤旗」

ふるさと銀河線 お別れ

北海道


 北海道の北見市と池田町を結ぶ百四十キロの「ふるさと銀河線」(道内唯一の第三セクター)が二十日、最後の運行を迎えました。北見駅では銀河線を残すために運動してきた住民らが「ふるさと銀河線再生、鉄路を残そう」との横断幕を掲げ、銀河線の再生を求めました。

 銀河線は国鉄時代を含めて九十五年間、住民の足として活躍。一九八九年に第三セクターになり「北海道ちほく高原鉄道」に代わりました。全国一寒い地域で、七つの市町を結び、星もきれいなことから「ふるさと銀河線」として親しまれてきました。

 道は赤字で継続困難として、住民の合意も得られないまま、廃止に踏み切りました。これにたいして沿線自治体では、町長を先頭に反対運動を起こし、「銀河線を使う高校生や高齢者の足を奪うな。世界遺産の知床を結ぶ重要な観光資源を残せ」と訴えてきました。

 ふるさと銀河線再生ネットワークの中川功さんは「大変残念です。列車で北見市に通院している病気の人たちが心配です。地元で生活できなくなってしまいます」と語っています。


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