2006年4月20日(木)「しんぶん赤旗」
核攻撃否定せず
米大統領
【ワシントン=山崎伸治】ブッシュ米大統領は十八日の記者会見で、イランへの核攻撃の可能性について問われたのに対し、「すべての選択肢が検討対象になっている」と述べ、イランへの核攻撃の可能性を否定しませんでした。
イラン核問題をめぐる国際交渉が行き詰まるもと、米国が核兵器行使も含めた武力攻撃を検討しているとの報道が強まっています。記者の質問は、ブッシュ氏が繰り返す「すべての選択肢が検討対象になっている」との言明には「核攻撃の可能性が含まれるのか」というもの。これに対してブッシュ氏は同じ言葉を繰り返して回答しました。
同時にブッシュ氏は、「この問題を外交的に解決することを望んでおり、そのために懸命の努力をしている」と発言。二十日の胡錦濤・中国国家主席との会談でも、この問題を取り上げるとの考えを示しました。