2006年4月13日(木)「しんぶん赤旗」
「イラクに生物兵器」
米政権ウソ宣伝
「ない」と知りつつ「ある」と強弁
米紙報道
【ワシントン=鎌塚由美】米ブッシュ政権は、イラクが生物兵器を製造していないことを知りながら、ブッシュ大統領自身がイラクの「大量破壊兵器を見つけた」と宣伝していたことが十二日、明らかになりました。同日付のワシントン・ポスト紙が伝えました。
ブッシュ大統領は、米軍がバグダッドを制圧した後の二〇〇三年五月二十九日、イラクで生物兵器を製造するトレーラーを発見したと公表。その後、大統領や政権高官が、イラクが大量破壊兵器を保有していたと繰り返し、イラク侵攻を正当化する根拠として宣伝しました。
ワシントン・ポスト紙によると、ブッシュ政権の宣伝にもかかわらず、国防総省が派遣した事実調査グループは、ブッシュ大統領の発言の二日前に、トレーラーは生物兵器とは無関係だと報告していたといいます。
しかし、米中央情報局(CIA)と国防情報局(DIA)はこの報告を無視。「トレーラーは移動式の生物兵器製造施設」との報告書を公表しました。「その間一年近く、ブッシュ政権と情報機関当局者は、トレーラーが兵器製造工場だったと、公然と強く主張し続けた」とワシントン・ポスト紙は伝えています。