2006年4月12日(水)「しんぶん赤旗」
沿岸案「誰も賛同しない」
名護新基地抗議集会 “市長は公約違反”
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米軍キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)沿岸域への新基地建設問題で、「島袋名護市長の公約違反糾弾!沿岸案の合意撤回を求める緊急抗議集会」(共催・ヘリ基地反対協、基地の県内移設に反対する県民会議)が十一日夜、名護市役所前ひろばで開かれました。
会場には「市民の頭越しの合意は白紙撤回せよ」「市民を無視する独断市長を許すな」などと書かれた横断幕やのぼりが林立。県内各地から約五百人(主催者発表)が駆けつけました。
県民会議の山内徳信共同代表、ヘリ基地反対協の安次富浩代表委員が主催者あいさつ。「二つの滑走路を持つ沿岸案に合意したのは市長と助役だけで、市民も県民も誰も賛同していない。市長の横暴を許さない地域ぐるみの運動をつくりたい」(安次富代表委員)と強調しました。
県平和運動センター、県統一連、平和市民連絡会をはじめ、地元から命を守る会、二見以北十区の会などの代表が決意表明。「普天間(基地)では住宅地周辺の低空飛行訓練が繰り返されている。米軍が離陸用や着陸用の滑走路を守るわけはない。一緒にたたかおう」(普天間爆音訴訟団)と力を込めました。
米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)「移設」に反対している東村高江区の仲嶺武夫区長もあいさつし、「今でもわが物顔に米軍ヘリが飛んでいる。新たな基地がつくられれば、ヘリパッドと連動してさらに訓練強化されることは間違いない。ともにがんばりましょう」と訴えました。
集会には日本共産党の前田政明県議、具志堅徹名護市議候補(前名護市議)らが参加。赤嶺政賢衆院議員のメッセージが紹介されました。