2006年4月6日(木)「しんぶん赤旗」
天下り禁止こそ行革
行革特で吉井議員 公共事業は「大きな政府」
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日本共産党の吉井英勝議員は五日の衆院行革特別委員会で、「日本は諸外国と比べて公務員数はすでに『小さな政府』なのに、公共事業では『大きな政府』だ」と批判しました。
「行政改革推進」法案は、「簡素で効率的な政府」=「小さな政府」の実現を目的としています。しかし、内閣府が出した「経済財政白書」(二〇〇五年度版)は、OECD(経済協力開発機構)諸国と比べ「一般公共サービス、保健・社会保障などは比較的小さい」と明記しています。
吉井氏は、政府の大型公共事業推進を批判し、同白書が「公共投資等を含む経済・公共の比重が他の国と比べてやや高い」としていることを指摘。「小さな政府と評価しながら、公共事業を見れば、大きな政府だ」とただしました。谷垣禎一財務相は「日本の公共事業費はGDP比で3・7%を占めている」と他国よりも高いことを認めました。(グラフ参照)
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吉井氏は、天下り、官製談合を追及。天下り先千七十八法人に六兆円の税金が流れている(「読売」三日付)ことや、「天下りは『談合の温床』との回答が八割」(帝国データバンク、〇五年八月調べ)などの調査も示し、「天下り、談合、企業献金の既得権益三点セットに切り込んでこそ、行政改革の推進と言えるのではないか」と追及しました。
天下りについて安倍晋三官房長官は「公務員の職業選択の自由などの観点から総合的な検討が必要」と従来の答弁を繰り返しました。