2006年4月1日(土)「しんぶん赤旗」
モルガンティーニ欧州議会議員と
緒方副委員長が懇談
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日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際局長は三月三十一日、日本共産党本部でルイザ・モルガンティーニ欧州議会議員(欧州統一左翼)の訪問を受け、懇談しました。
モルガンティーニ氏は、欧州議会の開発委員会議長として、国連大学で開発問題の講演をするために来日したもので、懇談のなかでは、平和と発展、貧困削減の問題、とくに戦争と核兵器反対、および新自由主義反対の重要性について強調しました。
緒方氏が世界の平和の課題と異なる文明の共存について触れると、モルガンティーニ氏は、「こんにちの世界に必要なのは、バンドン精神です。バンドン会議は平和をつくる力、民族自決、諸民族の繁栄という点で重要な役割を果たしました」と応じました。
緒方氏は、十日後に控えたイタリア総選挙情勢に関連して、「欧州のなかでのイタリアの孤立がきわだっているのではないか」とのべると、モルガンティーニ氏は「その通りだ。欧州のなかでアメリカの存在が小さくなっているもとで、イタリアの親米ぶりが目立っている」と語りました。
緒方氏は「世界の構造変化のなかで、アジアでも全体的に自主性をつらぬく流れが強まっており、日本の政権のアメリカ追随ぶりがアジアでも目立つようになっており、共通点がある」と指摘すると、モルガンティーニ氏は大きくうなずきました。両氏の話題は、アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカに及び、なごやかに懇談がおこなわれました。
懇談には、日本共産党の神田米造国際局次長と、駐日欧州委員会代表部の高橋甫上席調査役が同席しました。