2006年4月1日(土)「しんぶん赤旗」
教育基本法守れ 4千人
組織の違い超え 全国から
東 京
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教育基本法が施行され五十九周年を迎えた三十一日、東京・日比谷野外音楽堂で「教育基本法・憲法の改悪をとめよう!3・31全国集会」が開かれました。四月にも改悪法案提出と報じられる緊迫した情勢のもと、全教、日教組など全国組織の異なる各地の教職員組合や市民団体から四千人が参加しました。広範な市民でつくる「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」の主催です。
北海道からかけつけた高校教員(33)は「教育の機会均等をうたい、子ども一人ひとりの成長を大切にしようとする教育基本法をなんとしても守りたい」。
花冷えの強風のなかで「教え子を再び戦場に送らない」の横断幕やうちわが、大きな拍手と歓声とともに揺れました。
東京・豊島区の女性(70)は「戦前の軍国主義教科書をすみ塗りした世代として孫に今の教育基本法を手渡したい」と力を込めました。
連絡会呼びかけ人の三宅晶子(千葉大学教員)、高橋哲哉(東京大学大学院教授)、小森陽一(東京大学教授)、大内裕和(松山大学助教授)の各氏が発言。「国の根本問題である教育の問題を与党の密室協議で決めさせていいのか」(小森氏)、「密室で戦後民主教育の原理が破壊されようとしている」(大内氏)の訴えに、「そうだ」の声が飛びました。
日本共産党の石井郁子副委員長・衆院議員は与党が法案提出を強行しようとしていることを批判し、ともにたたかっていこうと訴えました。社民党の福島瑞穂党首があいさつ。集会後、国会請願デモをおこないました。
この日、全国各地でも「教育基本法改悪を許さない」と宣伝や集会がおこなわれました。