2006年3月31日(金)「しんぶん赤旗」
韓国国会議員が緒方副委員長と懇談
アジア政党国際会議に招待
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日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際局長は三十日、第四回アジア政党国際会議・組織委員会の金明子委員長(韓国の与党・開かれたウリ党国会議員、元環境相)、鄭義溶同委員会首席副委員長(同、党国際協力委員長)の党本部訪問を受けて懇談しました。両氏は、第四回アジア政党国際会議への日本共産党の志位和夫委員長あての招待状を緒方氏に手渡しました。
金氏は、「アジアの平和と繁栄」をテーマに九月七日から十日までソウルで開催されるこの会議は、韓国のすべての政党の参加のもとで与党・ウリ党が主催し、招待状を五十カ国、百二十余の政党に届けていると紹介。将来的な地域共同体の形成も展望しながらアジアの政党間協力を強化することを目的に始まったこの会議が、四回目となる今回、サブテーマとして「地域の安全保障と政治的安定」「貧困の削減と良き統治」「アジア共同体の建設」などを掲げており、規模の点でも内容の点でも「意義あるもの」にするために「日本共産党の出席をぜひお願いしたい」とのべました。
緒方氏は、両氏の訪問に深く感謝しつつ、日本共産党が第二回のバンコク(二〇〇二年)、第三回の北京(二〇〇四年)の会議に参加した実感からも、今回さらに会議の規模も意義も大きくなっていると指摘。日本共産党は、今回のソウル会議にも積極的に参加して「みなさんと協力しながら、可能な貢献をしたい」とのべました。
鄭氏は、日韓関係にふれ、政府間の関係では歴史認識の違いで停滞状態が生まれているが、韓国人短期旅行客のビザ免除や韓国人ハンセン病患者への支援適用など、良い面もあると指摘。在日韓国・朝鮮人の地方参政権問題での日本共産党の前向きな役割に期待しました。そして鄭氏は、「ウリ党と日本共産党がこれから対話を重ね、韓日両国の懸案解決のため政党レベルで側面から協力することを願っています」と表明しました。
緒方氏は、歴史認識問題や在日外国人の地方参政権についての党の立場を紹介し、提起のあった両党関係の強化については同じ思いであり、交流を強めていきたいとのべました。
懇談には、日本共産党から田代忠利国際局次長が、韓国大使館から李相烈一等書記官が同席しました。