2006年3月27日(月)「しんぶん赤旗」

全国高校生集会開く

高い学費の実態語りあう

日本民主青年同盟


 高校生活や社会、政治の問題を学んで交流しようと、日本民主青年同盟が静岡県内で開いている全国高校生集会は二日目の二十六日、元中学教師で、ドラマ「3年B組金八先生」のモデルの一人にもなった三上満さんが講演しました。三上氏は学校で勉強する意義について、「学ぶとは自分と世界との関係が変わること。自分自身がよりよく生きられるようになることです」と語りました。

 姫井二郎委員長は、授業料の免除や減免を受ける高校生(全日制)の割合が二〇〇三年度の8・7%から〇五年度には12・5%に急増している実態を日高教の調査結果から紹介。「現実の壁にあきらめるのではなく、どうしたら学費を安くできるのか、社会や政治にしっかり目を向け、働きかけて要求を実現していこう」と呼びかけました。

 五人程度のグループに分かれて討論。単位数で授業料が計算され、普通校の半額程度ですむ場合もある首都圏の高校二年の女子生徒は「『学費が安いから』と来てる生徒も多い。高い学費から進学せず、八割の生徒が就職を考えています。日本の学費は異常だ」とのべました。学費をかせぐため、午前中のアルバイトを終えてから通学する友人もいるといいます。

 別の首都圏の二年の女子生徒が「大学に行くのが当たり前の学校で、生徒の九割が希望しています」と話す一方、歌手になる夢をもつ東北地方の二年の男子生徒は、私立の音楽大学に進むと四年間で二千万円かかると指摘。「私立の学費は高過ぎます。社会を変え、夢をかなえる環境をつくりたい」と語りました。


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