2006年3月25日(土)「しんぶん赤旗」
いま生かそう教基法
全教など四団体が街頭宣伝
東京・新宿
「教育基本法改悪法案の国会提出を許さない」と二十三日夕、教職員や市民らが東京・新宿駅西口で訴えました。全教(全日本教職員組合)、教組共闘連絡会、子どもの権利・教育・文化全国センター、「子どもたちを大切に…いまこそ生かそう教育基本法」全国ネットワークの四団体による行動です。
「いまいかそう教育基本法」のプラスターやのぼり旗を手にビラを配布し、署名を呼びかけると、「学校で強制されるのがいや」と話しかけてくる高校生らと、あちらこちらで対話が始まりました。
視覚障害者のマッサージ師(34)は、「ぼくらの子どものころは一人ひとりにゆきとどいた教育がされていたと思う。分からない子はそのままというような教育ではだめ」と話し込みます。教員をめざす女子学生は、「授業でも教育基本法は話題。私は変えるべきでないと思う」。「自分も不登校だった」という二十三歳の男性が署名します。東京・町田市の女性(65)は、「なぜ教育を変えようとしているの。孫が一歳。私も何かしないと」と語りました。
全教や新日本婦人の会の代表が宣伝カーから訴えました。全教の石元巌委員長は、教育基本法改悪が憲法改悪と一体に、「戦争する国」を支える人づくりを狙ったものだと指摘。小泉「構造改革」のもとで格差が広がるなか、教育条件の整備や教育の機会均等をうたう教育基本法を生かしていこうと訴えました。