2006年3月24日(金)「しんぶん赤旗」
中古家電 販売認めよ
“好きな音 守りたい”
坂本龍一さん 東儀秀樹さんら
音楽家が会見
PSEマークのない電気製品が四月から販売できなくなる問題で、電子楽器や音響機器機材などの適用除外を求めてきた音楽家、坂本龍一さんや東儀秀樹さんらが二十三日、東京都内で記者会見をおこないました。
“ビンテージもの”と呼ばれる希少価値の高い電子楽器・音響機器機材に限らず、すべての中古・新古電気製品を販売規制の対象からはずすように求めました。
坂本さんは、「三十年前、四十年前の楽器をいっぱい使っています。好きな音、必要な音を探すとき、ほかのものでは代替できない。ビンテージをはずすことには救われた感じはするが、何がビンテージかはお役人が決められるものじゃない。音楽家を切り離そうという感じにはノーといいたい。代弁者にはなれないけど、リサイクル業者の運動を応援します」と話しました。
東儀さんは、「ビンテージとは、自分に対して価値のあるもの。すべての中古の電気製品をはずすことが、ほとんどの国民の幸せになる」と語りました。
音楽家の椎名和夫さんは、「すべての中古品を適用からはずし、根本的にしきり直すべきだ」と話しました。