2006年3月23日(木)「しんぶん赤旗」
非正規の現状調査したい
偽装請負問題で経産相
塩川議員質問
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二階俊博経済産業相は二十二日、衆院経済産業委員会で、トヨタ自動車系列の光洋シーリングテクノ社の偽装請負問題に関連して「長年働き、技能をもった人が、将来に希望の持てる道を開くためにどうすればよいか。経営者といろんな話し合いの場を通じて相談していきたい」と述べました。日本共産党の塩川鉄也氏の質問にこたえたもの。
塩川氏は、同社の派遣・請負労働者を例に、ものづくりの中核部分で、請負企業による非正規雇用化が進んでいる問題を指摘。高度な技能を持つ工場労働者が、三カ月ごとの契約更新、正社員の半分程度の給与待遇を強いられているという実態を示し、「こういう現状をどう思うか」とただしました。二階経産相は「非正規雇用者の立場を経営者として十分に考えていかなければならないのは当然だ。現状がどうなっているか、特に注意を払って調査したい」と答えました。