2006年3月20日(月)「しんぶん赤旗」

「イラクから撤兵を」

開戦3年 世界で 日本で 行動


 米英によるイラク戦争開始から三年を翌日に控えた十九日、全国で集会やデモ、人絵文字づくりなどで「イラクに平和を」とアピールしました。また戦争の中心部隊となっている米国をはじめ、世界各地でも「イラク戦争反対」「撤兵を」と訴える抗議行動が行われました。


“米基地強化ノー”

東京 中央集会に3千人

 東京・日比谷野外音楽堂では、「自衛隊はイラクから撤退せよ」「米軍基地の強化・恒久化反対」を掲げ、「3・19中央集会」が開かれ、三千人が集まりました。

 三歳の孫の手を引き「イラクではこんな小さな子の命が奪われている」と憤る女性。ほうきをかたどった「戦争はホウキ」のプラカードや「自衛隊はもどれ!」のプラスターが拍手や歓声とともにゆれました。

 「国民から税金をとりたてて、イラク占領に協力したり、米軍のグアム移転にお金を出すなんて絶対におかしい」と埼玉土建宮代支部の女性(61)は語ります。

 「♪住民投票行きましょう」の「住民投票音頭」が流れるなか、住民投票を成功させた山口・岩国の「艦載機受け入れ反対に○をする会」の登尾俊明事務局長が登壇すると大きな拍手に包まれました。新基地建設に反対する沖縄・名護の代表や、イラク派兵反対の運動をすすめる東京・練馬の代表らが次々と発言。新潟大学のサークル「平和を考えるin新大」の学生がギターを片手に「平和に無関心だった自分が変わり、いま友人に訴えています」と語ると、「いいぞ」の声も。

 伊波洋一・宜野湾市長のメッセージが読み上げられ、韓国・平和ネットワークの李俊揆(イ・ジュンキュ)さんが在韓米軍の再編について報告し、ともにたたかっていこうと呼びかけました。

 集会実行委員会を代表して全労連の熊谷金道議長があいさつしました。イラク占領が米国内でも支持を失う一方、ブッシュ政権は先制攻撃戦略を強め、在日米軍の再編をすすめていると批判し、「全国から大きな平和の流れを」と訴えました。

 連帯あいさつした日本共産党の石井郁子副委員長は、イラク戦争への批判の高まりや、米軍再編反対の自治体ぐるみの運動の広がりにふれ、外国軍の撤退、米軍基地の強化・恒久化計画の撤回をと、のべました。

 集会終了後、銀座をパレードしました。

4千人が人絵文字 大阪

 大阪市北区の扇町公園では、四千人が集まり、平和の意思を示す虹色の旗をかたどった人絵文字でイラク戦争反対をアピールしました。参加者一人ひとりが赤や黄色の画用紙を頭上に掲げ、米軍や自衛隊の撤退を求める「GO HOME」の文字も浮かび上がらせました。

 主催者を代表して植田保二大阪労連議長は「占領軍撤退の声を大きくしましょう」とのべ、フリージャーナリストの西谷文和さんがイラク情勢を報告。日本共産党の吉井英勝衆院議員、米艦載機部隊受け入れの是非を問う住民投票にとりくんだ岩国の山本まりこさんが連帯のあいさつをしました。


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