2006年3月19日(日)「しんぶん赤旗」
新たに1054人を合葬
第59回 無名戦士合葬追悼会
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第五十九回解放運動無名戦士合葬追悼会が十八日、東京・新宿区の日本青年館大ホールで開かれ、全国から約千四百人が参列しました。今回は二十五歳から百二歳までの千五十四人が合葬されました。合葬者総数は三万三千二百二十四人になりました。
主催者あいさつした日本国民救援会の山田善二郎会長は改憲策動など「痛みを超えた耐えがたい」小泉政権の悪政に触れ、「重大な情勢に直面している今こそ、合葬者の志を受け継いでたたかい進むことを誓い合いたい」と呼びかけました。
新合葬者全員の氏名紹介に続いて、日本共産党の緒方靖夫副委員長(参院議員)、全国労働組合総連合の西川征矢副議長、日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長が追悼の辞をのべました。緒方氏は人々の切実な要求実現と政治革新にかけがえのない役割を果たした合葬者のたたかいに言及。「わが国の進歩と変革の伝統を受け継いで創設された日本共産党として前進していきたい」と決意を語りました。
ハンセン病への偏見・差別とたたかい続けた故浅井あいさんら群馬・国立療養所栗生楽泉園の合葬者四人の「遺族代理」として谺(こだま)雄二さんが、NTT職場の民主化や政治革新に尽力した大阪の故近藤伸弌さんの妻・文子さんが、遺族を代表してそれぞれあいさつしました。
参列者は式典後、港区の青山霊園まで葬送行進して、同園内の無名戦士墓に合葬者名を刻んだプレート三十枚を納めました。
解放運動無名戦士合葬追悼会 わが国の進歩と革新、平和と民主主義を守る運動に参加し、亡くなった人を追悼するもの。一九四八年から毎年、一度も欠かさず三月十八日に行われています。「無名戦士墓」は、紡績女工の過酷な労働実態を描いた『女工哀史』などの印税を使って一九三五年に建てました。