2006年3月17日(金)「しんぶん赤旗」
ベネズエラ代表団を緒方副委員長が歓迎
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日本共産党の緒方靖夫副委員長は十六日午後、訪日ベネズエラ代表団と党本部で懇談しました。代表団はベネズエラ国際連帯委員会(COSI)指導部のフェリーペ・ネリ・フィゲロア氏とジョニ・ラモン・ニーニョ氏で、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(AALA)の招きで来日し、各地を訪問することになっています。
懇談では緒方氏が、ベネズエラ政府や与党各党と日本共産党の関係の発展と「強い変革の息吹のなかにある代表団を迎えるのは二重の喜びです」と両氏を歓迎。日本共産党がベネズエラの変革に認識と連帯を深めた経緯とともに、先の第二十四回党大会で、世界の構造変化の重要な表れとしてラテンアメリカの変革に注目したことを紹介し、この変革が「銃弾ではなく国民の投票でおこなわれていることが世界の共感を得ている」と指摘しました。
フィゲロア氏とニーニョ氏は、ベネズエラの革命が、チリやニカラグアなどこれまでのラテンアメリカのたたかいの「蓄積の産物」であり、米国支配からのラテンアメリカの解放をめざした軍人シモン・ボリバルの理想の実現を掲げたチャベス大統領の強い指導力でおこなわれていると紹介しました。
特に変革が、新自由主義の破たんの結果であり、石油資源をはじめ国の発展の成果を、一にぎりのエリートではなく全国民が享受できる公正な社会をめざして、教育や医療に政府が力を入れていると説明しました。この過程で資本主義の枠をのりこえる「社会主義の新しいビジョン」についての論議が発展しているとのべました。
緒方氏は、ベネズエラはじめラテンアメリカの変革は、世界各地での「新自由主義とのたたかいへのグローバルな貢献だ」とのべ、訪問が両国民の連帯をさらに発展させる機会になるよう期待を表明しました。
この会談には、神田米造書記局員・国際局次長、田中靖宏「しんぶん赤旗」外信部長らが出席しました。