2006年3月17日(金)「しんぶん赤旗」
サラ金CM自粛拡大
大手5社 午後10時まで 総量規制も
サラ金大手五社(武富士、アコム、プロミス、アイフル、三洋信販)が、四月からテレビCMの自粛規制の時間帯を延長することが十六日までに分かりました。
五社は午後五時―九時の時間帯でのCM放送を自粛してきましたが、これを午後十時まで延長。午前七―九時の放送も取りやめます。午後十時から深夜零時までは月間の本数の総量を規制します。
サラ金の営業をめぐっては、自己破産の増加や青少年への影響など社会的批判が高まっていました。利息制限法を超えた高金利に対し、最高裁判決では無効との判決が出ていました。
日本共産党の大門実紀史参院議員は十五日の参院予算委員会で、大銀行から低利で資金を調達し、脱法的な高利で貸し出すサラ金の仕組みを追及しました。それにたいし与謝野馨金融担当相がサラ金などのCMは「不愉快だ」と答弁しました。
アコムは「社会的環境を総合的に判断して、自主的に判断し決めた」と説明。二〇〇三年にCM自粛などを求める「見解」を出した日本民間放送連盟(民放連)は「自粛の考え方には『見解』がベースにあると思うが、われわれは今回は何も関知していない」と話しています。