2006年3月14日(火)「しんぶん赤旗」
“日本の都市 海兵隊増強拒否”
住民投票でロイター速報
シンガポール紙も注目
ロイター通信は十二日、岩国市の住民投票で、米軍厚木基地の艦載機部隊の岩国基地への移転「反対」が圧倒的多数となったことについて、「日本の都市、米海兵隊増強計画を拒否」と速報しました。
東京発の同通信記事は、「日本の都市の住民が、近くにある米海兵隊基地により多くの艦載機と兵員をもってくる計画を、圧倒的多数で拒否した。日本全土での米軍再編の協議は紛糾するだろう」「住民投票の結果は、拘束力はない。しかし、『反対』の投票は、日本と米国の両政府にとっては頭の痛い問題である」と指摘しています。
また、「これは人びとの声だ」との井原・岩国市長のコメントを伝えるとともに、住民の間で米軍基地に関連する「騒音被害や犯罪」など「日常生活への影響について憂慮」が出されていたと述べています。
シンガポールでは十三日、英字紙ストレーツ・タイムズ(電子版)がアジア・ニュース欄で、「日本の都市、住民投票で米軍再編に反対」と報道。また、同国の中国語紙・聨合早報(電子版)も十三日、「日本の岩国市民が住民投票で米空母艦載機移駐に反対」と伝えました。聨合早報は、「岩国市民は、米軍基地がもたらす騒音や治安などの問題を心配しており、当局にたいし、新たな基地設置決定を改めるよう求めている」と報じています。