2006年3月14日(火)「しんぶん赤旗」
北海道のタクシー労働者
最賃以下が1割も
国交・厚労省 合同監査実施へ
吉川議員告発
日本共産党の吉川春子議員は十三日の参院予算委員会で、北海道のタクシー労働者が、地域最低賃金(時給六百三十八円=二〇〇四年時点)以下で働かされている実態を告発しました。
道労働局が道内タクシー運転手の賃金実態(〇四年調査)を分析した結果によると、最低賃金以下で働いている運転手の割合は、道東では28%、約3割にも及んでいます。道北18%、道南17%、道央4%で、全体では10%にのぼっています。
こうした劣悪な実態を示した吉川氏が改善を求めたのに対し、北側一雄国土交通相は「最低賃金を下回ることはあってはならない」として、四月からぬきうち検査を含む厚生労働省との合同監査を実施することになっているとのべました。川崎二郎厚生労働相は「法にてらしてきちんと対応する」と答弁。吉川氏は、最低賃金以下で労働者を働かせることは懲役刑にもかかる重大問題だとし、指導の徹底を求めました。