2006年3月11日(土)「しんぶん赤旗」
教員むしばむ超過勤務
石井議員に文科省 実態調査を約束
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日本共産党の石井郁子議員は十日の衆院文部科学委員会で、教職員の長期療養者のうち半数が精神疾患によるものだとして、長時間労働を是正するためにも教員の迅速な加配を要求しました。
文科省の調べでは教員の長期休職者のうち精神疾患によるものが一九九五年度で34%でしたが、〇四年度には56・4%と増え、過去最高となっています。補習授業や持ち帰り仕事で長時間過密労働は常態化し、各県で教職員の勤務実態調査が行われています。
石井氏は「八割がストレスや不安を感じる」(高知県)、「一日平均で一―三時間の超過勤務時間が75%超」(青森県)などの事例を示して認識を問い、文科省としても実態調査を行うべきだとただしました。
小坂憲次文科相は「まじめにとりくむ先生ほど子どもとふれあう時間が取れず悩みも大きい。現状を把握しながら負担を軽減したい」と答弁。馳浩副大臣は「勤務実態の調査、公表は当然やるべきだ」と答えました。
石井氏は、概算要求しながら実施されなかった教職員の第八次定数改善計画を、三十人学級実施などを展望して新たに策定し来年度は実現すべきだと求めました。