2006年3月10日(金)「しんぶん赤旗」
中古業者ら窮状訴え
家電販売規制 「納得できない」
国会内集会
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リサイクル業者や消費者、音楽愛好家らでつくる「PSE法(電気用品安全法)の改正を求めます。」実行委員会などが主催して九日、東京・千代田区の衆院第二議員会館会議室で、「PSE法緊急集会」を開きました。
超党派の国会議員にリサイクル業者の窮状を理解し、問題意識を持ってもらおうと開催したもので、共産、民主、自民の国会議員・秘書二十八人が参加しました。共産党からは塩川鉄也、笠井亮の両衆院議員が参加しました。
全国各地からリサイクル業者が集い、定員二百人の会場は満杯。「安全性」を示す新表示「PSE」マークのない中古家電が四月から販売できなくされようとしていることについて怒りの声が次々に語られました。
緊急集会を準備した代表の一人で、リサイクル業者は、「使ってOK、レンタル・リースOK、輸出OKなのに、なぜ販売ができないのか納得できない」と話しました。製パン機材リサイクル販売業者は「このままやられたら不法投棄が増える懸念がある。いままでも保証をつけて安全を大事に仕事してきた。最近知ったばかり、もう少し猶予期間を延長してほしい」と訴えました。
会場からも次々に手が上がり、国会でなんとかしてほしいという意見が相次ぎました。東京・秋葉原で、七〇―八〇年代の音響機器を販売する業者は、「五百点のうち、PSEマークのあるのは三点しかない。法人として税金もまじめに払ってきた。二人を解雇して、場所を移して夫と二人でやっていくしかない」と涙ながらに助けを求めました。
集会の最後に、日本共産党の塩川議員が「中古品は想定外。やめさせるまで全力つくす。超党派で力を合わせていきたい」とあいさつ。このあと、民主党議員もあいさつしました。