2006年3月7日(火)「しんぶん赤旗」
米軍Xバンドレーダー 青森・車力基地配備
“住民の声聞き判断”
つがる市長、高橋議員に
米軍が米本土防衛用の移動式早期警戒レーダー(Xバンドレーダー)を青森県つがる市の航空自衛隊車力分屯基地に配備しようとしている問題で、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員らは六日、同市役所を訪れ、福島弘芳市長と懇談しました。
日米両政府は同レーダーを年内に同基地に配備することで合意。防衛施設庁は三日、県と市に協力を要請しました。一方、二月に同市と周辺自治体の住民、市町議らが「Xバンドレーダー車力配備に反対する会」を結成。五日には旧車力村の町内会役員や住民が「車力Xバンド設置反対住民の会」を結成しました。
懇談で福島市長は「地元では賛否があり、今朝も車力の町内会長から要望書を受け取った。住民は環境がどう変わるかを心配している。よく意見を聞いて判断したい」とのべました。
高橋議員は「レーダーが配備されれば、車力基地の役割は日本防衛と関係のないミサイル攻撃への対処へと大きく変わる。全国で自治体が米軍再編に対して声を上げているので孤立を恐れずおおいに声を上げてほしい」と話しました。
高橋議員らはJA木造町で佐々木廣規代表理事専務と懇談。佐々木専務は「レーダーのことは私たちも新聞でしか知ることができず、説明不足だ。何かおきた場合、農業の風評被害が心配」とのべました。
高橋議員らはこれに先立って車力分屯基地を訪れ、柿原国治司令から基地の概要について説明を受けました。参加者らは口々に配備への不安を訴え、住民の声も聞かずに配備を進めることは許されないとのべました。
基地の視察には高橋議員のほか、斎藤律子平川市議、新谷賢剛鶴田町議、外崎文夫中泊町議らが参加しました。