2006年3月6日(月)「しんぶん赤旗」
「投票へ」を多彩に
岩国住民投票 今月12日
市民団体が宣伝
「投票まであと一週間。何としても住民投票を成功させよう」――。厚木艦載機部隊の移転賛否を問う山口県岩国市の住民投票が五日告示され、市民団体が人文字行動や自動車パレード、プラスター、ハンドマイクなどを使った多彩な宣伝で投票成功を呼びかけました。
「住民投票を成功させる会」(大川清共同代表)は、岩国市民が誇りとしている錦帯橋の河川敷で「3・12GO!」という人文字を描き、投票成功をアピール。集会で大川清代表は「岩国市民は米軍機の騒音や米兵の犯罪で苦しめられてきた。基地で街が豊かになることはない。投票を成功させ、移転を白紙撤回させよう」と呼びかけました。
夫と集会に参加した岩国市在住の女性は「投票は基地について市民がものをいういい機会。今は基地から離れていますが、以前住んでいた家の騒音は本当にひどかった。今改めて聞くと『えっ戦争』と思ってしまう。その爆音が今以上ひどくなるのは耐えられない」と話しました。
「岩国への空母艦載機とNLP移転反対市民の会」は市内繁華街でビラを配布しました。
「艦載機受け入れ反対に○をする会」は、二百五十人が宣伝行動に参加。市内の中心的な道路では八台の車が「受け入れ反対に○」と書かれたポスターをはり、自動車でパレードしました。市内の商店街、繁華街ではプラスターを掲げて宣伝。ハンドマイクのチームが路地にも入って、ビラを配りながら投票を呼びかけました。
同会の登尾俊明事務局長は「この二日間のいっせい宣伝で、市民からも『投票に行くよ』『ぜひ成功させて』という声が増えている。残された期間、『投票に行こう』という呼びかけを広げに広げていくことが成功につながる」と訴えています。