2006年3月3日(金)「しんぶん赤旗」
日米地位協定見直せ
八王子市議会で意見書
八王子市議会は、二月二十八日、第一回定例会の本会議で「米兵による児童ひき逃げ事件に抗議し、日米地位協定の抜本的改正を求める意見書」を全会一致で可決しました。
意見書は、ひき逃げ事件を起こした兵士が逮捕されながら「公務証明書」が提出され、日米地位協定に基づいて釈放されたことに対し、「こうした事態を見過ごせば、どんな事態でも一通の公務証明書さえ出せば処罰を免れるという横暴を許すことになり、これではとても主権国家とは言えない」と厳しく批判しています。
そのうえで、「米兵が日本国内で起こした事件、事故については、日本が第一に裁判権を行使できるよう日米地位協定の抜本的見直しを強く要請」しています。
今回のひき逃げ事件で黒須隆一八王子市長は、一月に防衛施設庁長官などに日米地位協定の抜本的見直しを含む要請書を送付。日本共産党市議団は、事件直後に会派代表者会議の開催を呼びかけ、定例会冒頭での意見書提出に尽力しました。