2006年2月28日(火)「しんぶん赤旗」
核ない世界へ交流
静岡
ビキニデー前に国際討論
米国のビキニ水爆実験被災から五十二周年となる3・1ビキニデーを前に、日本原水協は二十七日、静岡市内で国際交流フォーラム「核兵器のない平和で公正な世界のために」を開きました。全国から集まった百八十人の参加者は、アメリカとアジア、日本代表と意見交換しながら、核兵器廃絶めざす運動と米軍基地や世界の平和について交流を深めました。
報告者四氏はすべて女性でした。米国の市民団体「米フレンズ奉仕委員会」のジョアンヌ・コマフォードさんは、二〇二〇年までの核兵器廃絶をめざす世界の市長会議の運動をマサチューセッツ州議会が支持した成果の上に、今月十九日から同州で平和行進を始めていることを紹介、核兵器廃絶へリーダーシップをとる日本の運動への感謝を表明しました。
韓国の平和団体「平和市民連帯」の姜済淑(カン・ジェスク)代表は、朝鮮人被爆者を含む原爆被害者問題を共有し、日米の戦争犯罪の責任を問い被害補償にもとりくむ研究者、弁護士、国会議員、市民団体のネットワークや平和教育の共同教材づくりを日本語で話しました。
非常事態宣言が発令され緊迫したフィリピンから駆けつけた「非核フィリピン連合」のコラソン・ファブロス事務局長は、主権を侵害する訪問米軍協定(演習や帰港で入国した米兵に特権を与える協定)や非核憲法を改悪する動きとのたたかいを報告、米軍の横暴とたたかう日本の人々への連帯を表明しました。
「婦人国際平和自由連合(WILPF)」日本支部の杉森長子会長は、一九五四年の水爆実験の際、日本支部が原水爆実験禁止の要望を国連本部に送付したことを想起、さまざまなレベル、とくに地方行政の意思決定への女性参加を促進し、平和と人権守る活動の抱負を述べました。