2006年2月27日(月)「しんぶん赤旗」
戦争する自衛隊にするな
岡山・日本原演習場日米共同訓練に抗議
奈義町で集会700人参加
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「海外で米軍と共に戦争する自衛隊にするな!」―。岡山県の自衛隊日本原演習場(奈義町・津山市)で史上はじめて実施された日米共同訓練に抗議し、憲法改悪反対県共同センターなどでつくる実行委員会は二十六日、地元奈義町で集会を開きました。県内外から七百人が参加しました。
米海兵隊と陸上自衛隊は二十日から二十四日にかけ同基地で、山地対ゲリラ戦や至近距離実弾射撃訓練などを実施しました。
集会で情勢報告をした日本共産党の仁比聡平参院議員は「昨年十月、日米安保協議委員会の合意は、日本をアメリカの先制攻撃の出撃拠点とし、その戦争に自衛隊を軍事動員するもの」と指摘。日本原の共同訓練も「自衛隊を戦場でたたかえる軍隊にさせるための訓練だ」とのべ、「海外侵略のための訓練に私たちの大地をつかうことは許されない」と訴えました。
奈義町の森藤政憲党町議は、「奈議町長も、次に米軍がくるときは、その時点で町として判断するといっています。恒久使用を受け入れたわけではありません」とのべました。
参加者は、日米共同訓練に抗議する決議を満場の拍手で採択。自衛隊駐屯地までの約二・二キロをデモ行進しました。中尾元重氏ら集会実行委員会の代表は、自衛隊日本原駐屯地司令に対し決議を渡しました。
デモ行進を見守っていた奈義町の男性(67)は「政府は、次々に米軍側によっていって、一緒に海外の戦争に出ていくことになるのかと心配だ」と話しました。