2006年2月25日(土)「しんぶん赤旗」
平和・憲法守る運動へ
全国生協組合員 100人がアピール
生協の関係者が二十四日、東京都内で記者会見し、「平和憲法・九条 全国生協組合員百人アピール」を発表しました。
記者会見は、谷美代子さん(おおさかパルコープ理事)が司会し、よびかけ人を代表して吉永紀明氏(岡山県生協連)があいさつしました。戦時経済のなかで、すべての活動を停止させられた生協が戦後、“平和とよりよき生活のために”のスローガンを高く掲げて運動を発展させてきたことを紹介。一カ月余で百八人がよびかけ人に賛同してくれたが、さらに運動の輪を広げていきたいと報告しました。
アピールは、自民党結党「新憲法草案」について、第二次世界大戦の反省と世界やアジアの人々への誓いとしての憲法・九条を変えて、「戦争をしない国」から「戦争ができる国」への転換がはかられようとしていると指摘。この六十年間、日本が戦争で誰一人も殺さず、殺されずにいたのは「戦争放棄・交戦権の否認」を明記した憲法があったからであり、この意味でも「九条」は人類のめざしている共通の理念と強調しています。
そして、全国の生協組合員・役職員に(1)家庭や地域、職場や学園など、身近なところで日本国憲法の平和主義・主権在民・基本的人権を学び、語らい・考える場をたくさんつくりましょう(2)活動に参加する人を増やしながら、地域の運動とも連帯し、平和を願う私たちの声が世論として広がるように、みんなで知恵と工夫を出し合いましょう―などと訴えています。
アピールのよびかけ人には、太田原高昭(コープさっぽろ会長)、芳賀裕子(みやぎ生協副理事長)、津村明子(大阪府生協連会長理事)、陶山惠子(福岡・エフコープ理事長)、日和佐信子(全国消費者団体連絡会前事務局長)ら各氏が名を連ねています。