2006年2月22日(水)「しんぶん赤旗」
被害弁護団を結成
株主に登録呼びかけ
ライブドア
ライブドア(LD)による証券取引法違反事件で多発している一般株主の被害救済を目指し、弁護士らが「ライブドア株主被害弁護団」を結成、二十一日、都内で記者会見しました。団長の米川長平弁護士は「証券市場の公正さを信じて株式を購入した人は、救済されるべき被害者」と強調。原告団結成に向け、全国の被害株主に登録を呼びかけています。
弁護団によると、一月に都内の弁護士らが開催した「金融商品被害110番」の相談件数百四十二件のうち、百十七件がLD社に関する相談でした。これを受けて「二十二万人といわれる株主数からみれば氷山の一角。経営陣に責任をとらせるべきだ」と、首都圏を中心に約四十人の弁護士で結成しました。
弁護団は「虚偽の情報によって、不当に高い価格で株式を購入させられた人」を原告に想定。具体的には、▽ライブドアマーケティング(LDM)社が二〇〇四年十月二十五日に出版社の買収を発表した際の、虚偽事実の公表(風説の流布)▽同年十二月二十七日にLD社が提出した有価証券報告書の虚偽記載――以降に株を買った人を想定しています。
九月初旬をめどに訴訟準備を進めます。
米川団長は「首謀者(堀江被告ら)が個人的にばく大な利益を得ていると報じられている」と指摘。「不正行為のやり得に終わらせず、利益の吐き出しによる被害救済が必須だ」と話しました。
弁護団は三月五日午後六時から、東京・千代田区の九段会館大ホールで「被害者説明会」を開催します。詳細は弁護団のホームページ(http://www.livedoor−higaibengodan.jp/)か、事務局の専用電話(03―3504―1955)へ。