2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」
「ナース増を」大宣伝
福岡 九州・沖縄から550人参加
「医療現場で不足している看護師を増やしてこそ、安全・安心の医療を提供できます」――。福岡市中央区の繁華街・天神で十九日、九州・沖縄各地から集まった看護師や医師ら約五百五十人が、通行人や買い物客らに看護師増員を求める署名を訴えました。ナースキャップ姿の看護師らが横断幕やプラカード、のぼり旗、風船を手に三カ所で宣伝、署名が相次ぎました。
この行動は、国・公立、民間の医療機関で働く各地の看護師二十人が、職場の実態を知らせ、市民と一緒に社会的運動にしようと呼びかけたもの。
肺炎の難病患者という女性(62)は、「私も病院に勤務したことがある。看護師の勤務はすごく大変。患者が呼んでも、『ちょっと待っていて』と、なかなか来てくれない。看護師を増やしてほしい」と話しました。
小学四年生の女の子と一緒に署名した母親も、「この子は気管支ぜんそくで、入退院が多い。看護師さんが増えれば、もっと親切にしていただける」と賛同。
ビラを読んだという女子高校生(16)は、「日本はアメリカやイギリスと比べて看護師が少なすぎる。命にかかわることだから増員に賛成」と語りました。
宣伝に先立ち、集会とデモ行進もしました。