2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」
医療改悪反対
患者が声あげる
難病団体協議会が集会
難病などの患者や家族らでつくる日本難病・疾病団体協議会は十九日、東京都内で全国集会を開きました。全国から百八十人が参加。運動の交流や学習を行うとともに、「医療制度改革」に反対し、「根本的な見直し」を求めていくことを確認しました。
今国会で小泉内閣は医療改悪法案を提出。高齢者に負担増を求め、国民皆保険制度を崩す内容を盛り込んでいます。
伊藤たてお同会代表は、「医療制度改革」は「高齢者、長期慢性の病気の患者の負担増が狙われた。最も負担に苦しんでいる私たちが声を上げていかないといけない」とあいさつ。
日本医療労働組合連合会の田中千恵子中央執行委員長は、同労組の三万人に行ったアンケートで、現場で十分な看護ができていないと感じている人が90%以上に達したことを紹介。「このままでは安心安全の医療を確保できない。この中での医療大改悪は絶対に許せない」と話しました。
全国腎臓病協議会の栗原紘隆副会長は、「医療制度改革」に沿って、人工透析患者の負担額を月一万円から二万円に上げようとしていることを批判し「患者にしわよせがこないようにするため、みなさんと頑張っていきたい」と話しました。
東北大学経済学部部長の日野秀逸・国民医療研究所長も講演。「制度改革の根本的な見直しを国や国会に要請する」との決議を採択しました。