2006年2月15日(水)「しんぶん赤旗」

「日の丸」「君が代」訴訟

新たに25人提訴

横浜地裁


 神奈川県立高等学校などの教職員らが、県を相手に、入学式や卒業式での「日の丸」「君が代」に対する起立・斉唱の義務はないことの確認を求める「神奈川こころの自由裁判」の第二次提訴が十四日、横浜地裁でありました。新たな原告の人数は二十五人(高等学校教職員十三人、盲・ろう・養護学校教職員十二人)です。

 同裁判は、昨年七月に県立学校の教職員百七人で原告団を構成し、第一次提訴。昨年十一月から県を相手に横浜地裁で争われています。

 記者会見で、原告側弁護団の一人、神原元弁護士は第二次提訴の理由を「県は法廷の場では、『日の丸・君が代』の起立・斉唱は『各学校長の裁量に任せている』と主張している。しかし、水面下では学校長への圧力をより強めている。この動きを座視していられない」と説明しました。

 原告団長の三輪勝美さんは「県教育委員会は、各学校長を集めた場で、口頭で、『起立しなかった教職員の名前をあげ、どのような指導をしたか報告しろ』というようなことをいっている。教職員は校長・教頭含め手足をしばられている状態だ」と告発しました。

 また、原告側弁護団は、県内百七十四校の校長あてに「日の丸・君が代」に対する起立・斉唱の指導・強制を行わないことを求める申し入れ書を送ったことを発表しました。


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