2006年2月12日(日)「しんぶん赤旗」

「自衛隊は違憲状態」

社民党大会で宣言採択


 社民党は十一日、党本部で第十回党大会を開きました。旧社会党から党名変更して十年を迎えたのを機に、党の「基本的文書」として「社会民主党宣言」を採択しました。

 福島瑞穂党首はあいさつで同宣言にふれ、「武力行使を行う米軍支援のためにイラクまで派遣された自衛隊が『憲法の枠内』にあるとは言えない」と強調しました。一九九四年当時の社会党が村山政権下で「現在の自衛隊は憲法の枠内にある」と規定しましたが、同宣言は「現状、明らかに違憲状態にある」としました。日米安保条約は「平和友好条約へと転換」させるとしています。

 福島氏は「九条を変えることは戦争をするというまったく別のことに日本が踏み出すことだ」として、改憲手続きを定める国民投票法案にも反対する方針を示しました。

 さらに、「『格差拡大は悪いことではない』と開き直る政治に終止符を打っていく」として、社会的格差の是正を掲げて、小泉内閣が進める「構造改革」路線と全面対決していく考えを強調しました。

 党大会は、今後二年間の運動方針や来年夏の参院選の闘争方針などを採択して十二日に閉幕します。


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