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2006年2月9日(木)「しんぶん赤旗」
韓国映画守ろう スター集結
【ソウル=中村圭吾】韓国政府が国産映画振興策の大幅縮小を決めたことに抗議し、映画監督や俳優、スタッフらが八日、ソウル中心部で撤回を求める集会を開きました。
日本でも人気のイ・ビョンホンさんや「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンさん、「チェオクの剣」のハ・ジウォンさんら百人を超す俳優が参加。市民団体や映画科の大学生を含め、二千人の市民が集まりました。
韓国政府は一月、米国との自由貿易協定(FTA)締結に向け、映画館に韓国映画を一定日数上映するよう義務付ける「スクリーンクオータ制度」の大幅縮小を決定。現行百四十六日の上映義務日数を七十三日に半減すると発表しましたが、映画界は強く反発、抗議行動が続いています。
映画人対策委員会の共同委員長で韓国を代表する俳優、アン・ソンギさんは壇上で、「映画人も国民の一人だ。圧迫された時には、声をあげないといけない」と訴え。「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクさんは「個人の飯のためのたたかいではなく、米国から韓国文化を守るためのたたかいだ」と述べ、力強くシュプレヒコール、チョン・ドヨンさんらが決意文を読み上げました。
集会には「太白山脈」のイム・グオンテク監督も参加し、「苦しくてもクオータ制は死守しなければいけない。韓国映画を守ろう」と訴え。「文化侵略阻止」「FTAノー」と書いたプラカードを手に、明洞聖堂までデモ行進しました。