2006年2月4日(土)「しんぶん赤旗」
じん肺対策
掘削労働者の測定検討
参院委 仁比議員質問に厚労相
トンネル掘削現場などで働き、粉じんが肺に付着するじん肺病に苦しむ労働者が毎年千人規模で新たに発生しています。日本共産党の仁比聡平議員は三日の参院厚生労働委員会で、掘削現場での粉じん測定について質問しました。
掘削現場では濃度測定を行っておらず、どのくらい劣悪な環境で作業しているか科学的データがありません。仁比氏は、「労働者に個人サンプラー(携行式濃度測定器)を装着させ、濃度測定をするべきではないか」と質問しました。
川崎二郎厚労相は「実際に労働者の装着が可能かどうか議論をさせる」と検討を約束しました。
また、国交省発注のトンネル工事の積算では、一日拘束十一時間、労働時間十時間、実作業時間九時間となっています。
仁比氏は「曝露(ばくろ)時間を短縮するためにもせめて八時間にするべきではないか」と質問。川崎厚労相は「国の公共工事で恒常的な時間外労働は好ましくない。労働基準法に基づいて規制を守ってもらうよう監督する」と答弁しました。