2006年1月31日(火)「しんぶん赤旗」
“生活格差、健康にも”
保団連 医療改悪反対で要請
政府・与党の「医療制度改革大綱」(昨年十二月)にもとづき政府が今国会提出を予定している医療改悪法案の成立阻止を求め、全国保険医団体連合会(保団連)は三十日、小泉首相や厚生労働大臣、財務大臣、衆参の厚労委員などに要請行動を行いました。首相や大臣あての要請では、各担当者が対応。保団連の住江憲勇会長は「(患者の)負担増や診療報酬引き下げは撤回していただきたい」と要請書を手渡しました。
「改革大綱」には(1)高齢者の患者負担増(2)高齢者の療養病床の食費・住居費の全額患者負担化(3)高額療養費の負担上限の引き上げ(4)診療報酬の引き下げ――などが盛り込まれています。
要請で住江会長は診療報酬は患者が受ける医療内容の質を決めるものであり、大幅な引き下げは認められないと説明。「小泉改革により、生活格差が健康格差にまで広がっている」として「大綱」の撤回を求めました。