2006年1月30日(月)「しんぶん赤旗」
堀江型商売はびこらす
小池政策委員長 小泉政治を批判
テレビ朝日系番組
日本共産党の小池晃政策委員長は二十九日午前、テレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」に出演し、ライブドア事件をめぐって与野党議員と議論をかわしました。
自民党の逢沢一郎幹事長代理は、昨年の総選挙で武部勤幹事長ら自民党幹部が前ライブドア社長堀江貴文容疑者を応援したことについて、「『郵政民営化に賛成』『構造改革を進める』ということから応援した。今思えばチェックが甘かった」と弁明しました。
小池氏は、「チェックできなかったというだけの問題ではない」と指摘。ライブドア機関誌上で堀江容疑者が武部幹事長と対談し、「商売がしやすくなった」と小泉政権の規制緩和路線を持ち上げていること、安倍晋三官房長官が「小泉内閣が構造改革を進めなければ堀江氏は出てこなかった」と述べていたことなどをあげ、「小泉政治で堀江型の商売をはびこらせ、小泉『改革』の勝者はこうなんだと、堀江氏を看板に選挙をたたかってきた責任がある」と述べました。
武部幹事長の責任追及をどう進めるか問われて、小池氏は「候補者の公認・推薦問題は幹事長の責任だから、本当に進退が問われる」と指摘した上で、「政治的にだれの責任というより、小泉政治そのものが問われている。世論調査を見ても、小泉構造改革そのものを考え直すべきだ、との声が増えている」と批判しました。
民主党の枝野幸男前幹事長代理は、堀江氏を応援した自民党の責任を追及する一方で、「従来のなれ合い談合政治をぶっ壊したという点では、堀江さんも小泉さんも正しい」と評価する場面もありました。
公明党の高木陽介広報局長は、「自民党に結果責任はある」と述べる一方、「あくまで自民党内の問題」「進退を問う必要はない」と、政治問題化することを避ける発言に終始しました。