2006年1月29日(日)「しんぶん赤旗」
高金利の規制求める
東北各地の取り組み報告
仙台で集会
サラ金やヤミ金被害などの原因となっている高金利の引き下げを求める東北集会が二十八日、仙台で開かれ、出資法の上限金利(29・2%)を少なくとも利息制限法の金利(15〜20%)まで引き下げることを求めるアピールを採択しました。主催は、同実行委員会(新里宏二実行委員長)で、百五十人を超す市民が参加しました。
基調報告をした新里弁護士は、経済格差が拡大し、大手サラ金業者のオーナーが長者番付に載る半面、過去五年間で百万人が自己破産し、経済・生活苦による自殺者も二〇〇四年には八千人にのぼると深刻さを報告。「被害を解決するには出資法の上限金利を引き下げるしかない」と強調しました。
若手弁護士による模擬討論や元サラ金従業員の取り立ての生々しい話、東北各地の取り組みの報告があり、参加者が息をのむ場面もありました。
各政党・議員のあいさつがあり、日本共産党からは青野登喜子県議が激励しました。
集会に先立って、参加者らは市内中心部のアーケード街をデモ行進。「おだずな(仙台弁で「ふざけるな」の意)高金利! 政府はサラ金を規制しろ」「銀行はサラ金業界と縁を切れ」などと書いたプラカードを掲げて歩きました。
参加者らはチンドン屋のはやしにのって高金利の規制をとアピール。買い物客の女性が立ち止まって拍手し、商店の人たちもガラス越しに注目していました。