2006年1月25日(水)「しんぶん赤旗」
“他人事”ではすまない
ライブドア事件と公明党
公明党の神崎武法代表は、二十四日の衆院本会議で、ライブドア前社長・堀江貴文氏(33)の逮捕について「伝えられるところが事実とするならば、きわめて悪質かつ重大な事件と言わざるを得ず、誠に遺憾です」などと述べました。前日には、「自民党が衆院選に担ぎ出したのは結果的によくなかった。公認しなくてよかったなという印象だ」(「読売」二十四日付)などと語っています。
自民党が堀江氏を「改革の旗手」と持ち上げ、推していた問題で批判を受けているのに対し“他人事”の素振りです。
しかし神崎氏は、堀江氏の立候補表明当時、「若い方のリーダーとして新しい分野に色々積極的に打って出て、それなりに評価してよい」(「朝日」八月二十日付)と述べ、選挙に向けてエールを送っていました。
堀江氏の方は総選挙中(広島6区)、改革推進には「自公連立で圧倒的多数を取らなければいけない」と、構造改革の担い手として公明党を手放しで評価。「比例は公明に」と連呼して、小選挙区での公明票の取りこみに動いたことも各紙が報じました。
なによりライブドア事件で問われているのは自民党の進めてきた規制緩和路線の害悪です。小泉・竹中路線が加速させてきたいっそうの規制緩和に、与党として全面的に協力してきた公明党の責任も厳しく問われていることに目を向けるべきです。